当研究室では、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトT細胞白血病ウイルス、肝炎ウイルスなど難治性ウイルスの研究を行っています。これらのウイルスは幾つかの共通点があります。すなわち、①長い年月に及ぶ持続感染の末に発症に至ること、②宿主の免疫機構を巧妙に 回避出来る技を持っていること、③非常に狭い(選択的な)宿主特異性を示すことです。特にこの宿主特異性(ヒトを含む類人猿にしか感染できない)のため、 小型実験動物を用いたモデル研究が困難なのです。私達はこの難題に取り組み、これまでにウイルスの改変や最適化、宿主の遺伝的背景による選別などにより、 実験用霊長類を用いた新規モデルシステムを樹立してきました。難治性ウイルスによる感染症の動物モデルにより、ウイルスがヒトの体内で引き起こす様々な病態や持続感染のメカニズム、及びそれに対する宿主免疫応答を明らかにするとともに、新規治療法やワクチンの開発といった応用研究も積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
Our laboratory is focusing on intractable viruses such as human immunodeficiency virus, human T-cell leukemia virus, and hepatitis virus. These viruses share common similarities; disease development after long-term persistent infection, presence of unique mechanism for the immune evasion, and narrow and selective host range. Especially, the last one leads us to be incapable of employing small laboratory animals as immune competent models for viral infection. In this point of view, we have challenged these issues and established novel non-human primate models for the intractable viruses. With the use of the model animals, we would like to unravel the molecular and immunological mechanisms by which the viral persistency and disease onset are induced, and further challenge applied research regarding the development of vaccines and new therapeutics.
2024.7.30 ニホンザルSTLV-1ゲノムの個体間/群間における高相同性に関する国立感染症研究所他との共同研究成果が「Virology Journal」に掲載されました。
2024.7.6 第32回サル疾病ワークショップにて、大学院生のPoonamさん、林さん、Kidigaさんがそれぞれポスター発表を行いました。
2024.6.4 21th International HTLV Conferenceにて、大学院生のPoonamさんが「ニホンザルにおけるSTLV-1母子感染機構」、Maureenさんが「STLV-1感染ニホンザルにおける非細胞障害性ウイルス制御機構」に関する口頭発表を行いました。
2024.3.26 デルタレトロウイルスの病原性を規定する防御機構及び関連宿主因子の発見に関する熊本大学他との共同研究成果が「PNAS USA」に掲載されました。
2023.9.11 HIV感染症根治療法に有効な薬剤開発に関する本学農学研究科との共同研究成果が「Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry」に掲載されました。
2023.7.20 B型肝炎ウイルス産生・精製技術に関する国立感染症研究所との共同研究成果が「Bio-protocol」に掲載されました。
2023.6.6 破傷風ワクチン接種によるアカゲザルへの防御免疫誘導に関する研究成果が「Experimental Animals」に掲載されました。
2023.5.25 Poonamさんが「48th Cold Spring Harbor meeting on Retroviruses 2023」にて口頭発表を行いました。
2023.2.28 岩本さんが退職されました。
2023.2.2 HTLV-1治療・発症予防ワクチンに関する東京医科歯科大、関西医科大等との共同研究成果が「PLoS Pathogens」に掲載されました。
2023.1.23 修論発表会にてAbeerさんが発表を行いました。
2022.11.30 Dr. Charles Masembeをお招きし交流セミナーを行いました。
2022.11.16 第69回日本ウイルス学会学術集会にて、MaureenさんおよびPoonamさんが口頭発表を行いました。
2022.11.16 大堀美佳さんが技術補佐員(@犬山キャンパス)としてメンバーに加わりました。
2022.11.5 第8回日本HTLV-1学会学術集会にて、MaureenさんおよびPoonamさんが口頭発表を行いました。
2022.11.1 Fan Zaixiさんがインターンシップ生としてメンバーに加わりました。
2022.10.9 CCR5指向性HIV-1の霊長類感染モデルに関する論文が「Journal of General Virology」に掲載されました。
2022.9.5 新規B型肝炎ワクチンに関する論文が「Nature communications」に掲載されました。詳しくはこちら
2022.8.1 Gao Jintianくんが研究生としてメンバーに加わりました。
2022.7.15 D1林咲良さんが第24回日本レトロウイルス研究会で最優秀発表賞(BPA)を受賞しました。詳しくはこちら
2022.6.16 理化学研究所等との共同研究成果が「Viruses」に掲載されました。詳しくはこちら
2022.4.1 林咲良さんがメンバーに加わりました。
2022.3.31 感染研、関西医科大学等との共同研究成果が「Viruses」に掲載されました。詳しくはこちら
2022.1.4 岩本さんがメンバーに加わりました。
2021.10.31 鷲崎さんが退職されました。
2021.10.9 HIV根治療法のための薬剤開発評価に関する鷲崎さんの論文が「Viruses」に掲載されました。
詳しくはこちら
2021.10.1 Maureen Kidigaさんが理学研究科大学院(修士課程)に入学しました。
2021.9.30 Satyajit Biswasさんが理学研究科大学院(修士課程)を修了しました。
2021.8.31 村田めぐみさんが退職されました。
2021.8.2 野生ボノボの呼吸器感染症に関する疫学調査論文が「Primates」に掲載されました。詳しくはこちら
2021.5.1 辻 薫さんが復職されました。
2021.3.25 本学分野横断研究チーム(iPS研、医学研究科、ウイルス・再生研、霊長研)および大阪大学との共同研究成果が「Molecular Therapy: Methods & Clinical Development」に掲載されました。
2021.3.12 感染研、熊本大学等との共同研究成果が「Journal of Virology」に掲載されました。詳しくはこちら
2021. 2. 1 熊本大学、九州がんセンター、Imperial College London等との共同研究成果が「PLoS Pathogens」に掲載されました。
2021.2.1 劉逸涵さんがメンバーに加わりました。
2021.1.4 平野さんがメンバーに加わりました。
2020.12.21 Poonam Groverさんがメンバーに加わりました。
2020.12.17 久保田結子さんがメンバーに加わりました。
2020.11.5 Maureen Kidiga さんがメンバーに加わりました。ギャラリーに辻さんの送別会をアップしました。
2020.7.1 Abeer Keshta さんがメンバーに加わりました。
2020.6.24 村田さんの研究成果が「Retrovirology」に掲載されました。
2020.4.10 野々山さんがメンバーに加わりました。
2020.3.13 関さんの送別会を開きました。
2019.12.19 忘年会を開きました。
2019.11.27-29 第33回日本エイズ学会学術集会で関、鷲崎さんが発表をしました。
2019.11.12-15:NHP2019に鷲崎さんが参加しました。
2019.11.6 Dr. Marcelo A. Kurodaさんが来日され、セミナーが開催されました。
2019.10.18 Satyajit Biswas(修士課程1年)さん、Anastasiia Kovba(PRI短期インターンプログラム生)さんの歓迎会を開きました。
2019.3.15:三浦研の姫野愛さんの送別会を行いました。
2019.2.1 OGの鈴木紗織先生のセミナーを開催しました。
2018.12.2-4 大阪で開催された第32回日本エイズ学会学術集会に参加し、明里先生と鷲崎さんが発表しました。
2018.11.28 Dr. Ole Schmeltz Søgaardが来日され、セミナーが開催されました。
2018.10.28-30 京都で開催された第66回日本ウイルス学会学術集会に参加し、鷲崎さんと村田が発表しました。
2018.10.12 EJIKEUGWU, EBIYE PETER CHIKAさんの送別会を行いました。
2018.10.2-5 36th Annunal Symposium on Nonhuman Primate Model for AIDSに明里先生と鷲崎さんが参加し、発表しました。
2018.8.30 Nadita Putri Almira Wardaniさんの送別会を行いました。
2018.8.10 Anna Huさんの送別会を行いました。
2018.7.3 Nadita Putri Almira Wardaniさんが短期留学生としてラボに参加しました。
2018.6.2 鷲崎さんが第32回近畿エイズ研究会学術集会に参加され、学術賞を受賞されました。 (Galleryに写真をupしました!)
2018.5.18 EJIKEUGWU, EBIYE PETER CHIKAさんとAnna Huさんの歓迎ランチ会を行いました。
2018.5.17 Anna Huさんが短期留学生としてラボに参加しました。
2018.4.16 EJIKEUGWU, EBIYE PETER CHIKAさんが招へい外国人学者としてラボに参加しました。
2018.3.30 寒川さんの送別会を行いました。
2018.2.23 教務補佐員の金宗潤さんがラボに加わりました。金宗さんの歓迎会ランチを行いました。
2017.8.7 技術補佐員のTan Wei Keatさんがラボに加わりました。
2017.6.19 派遣職員の能勢美佳子さんがラボに加わりました。
2017.5 学部生の多胡さんがラボに参加しました。
2017.3.1 Nazish Bostanさんが特別招へい講師として当研究室に参加しました。
2016.10.27 C型肝炎ウイルス感染予防ワクチンに関する成果が「Gut」に掲載されました。詳細はこちら
2016.10.17 Tien Hsuan Chenさんが研究生として当研究室に参加しました。
2016.8.3 野生ボノボに関する国際共同研究プロジェクトの成果が「Frontiers in Microbiology」に掲載されました。詳細はこちら
2016.8.1 鷲崎彩夏さんが研究員として着任しました。
2016.8.1 Yin Pui Tangさんが短期留学生として研究室に参加しました。
2016.6.15 ウイルス研究所 松岡研究室との共同研究成果がScientific Reportsに掲載されました。詳細はこちら
2016.3.1:寒川さんが研究生としてラボに加わりました
2016.1.20 阪大微研 塩田先生らとの共同研究成果が「Jouranal of General Virology」に掲載されました
2015.12.4 鈴木さんの研究成果が「Microbiology and Immunology」に掲載されました
2015.11.30〜12.1 第29回日本エイズ学会学術集会@東京で関さんと渡部が口頭発表しました
2015.11.22〜24 第63回日本ウイルス学会学術集会@福岡に参加し、関さん、鈴木さん、渡部がポスター発表しました
2015.11:技術補佐員の辻さんが着任しました
2015.10.13〜16 33rd Annual Symposium on NHP Models for AIDS@Montereyで関研究員が口頭発表を行いました
2015.10.9〜13 22nd International Symposium on Hepatitis C Virus and Related Viruses@Strasbourgで鈴木さんがポスター発表を行いました
2015.10 京都大学アカデミックデイ2015に参加し、ポスター発表しました
2015.8〜 Tan君が短期留学生としてラボに参加しました
2015.8.3〜7 ポケゼミを行いました
2015.7.29〜31 Academic Summerを行いました
2015.7.18 第31回日本霊長類学会大会@京都大学に参加し鈴木さんがポスター発表をしました
2015.6 教務補佐員の村田さんが着任しました
2015.5.28〜30 第62回日本実験動物学会総会@京都テルサに参加し、東濃さん、関さん、鈴木さんが口頭発表しました
2015.5.19〜26 ウイルス研究所ソフトボール大会に参加しました
2014.11.20〜11.22 第62回ウイルス学会学術集会@横浜に参加しました。
2014.2 斎藤さんの研究成果が「The journal of AIDS research」に掲載されました
2013.11.4〜8 芳田先生&齊藤さん歓送迎会を行いました
2013.10.4〜10.11 20th International Symposium on Hepatitis C Virus and Related Viruses@Australiaに参加し、東濃さんと鈴木さんがポスター発表を行いました
2013.9.2〜9.6 ポケゼミを行いました
2013.8 吉田さんの研究成果が「Immunology Letters」に掲載されました
2013.6 斎藤さんの研究成果が「Frontiers in Microbiology」に掲載されました
2013.3 斎藤さんの研究成果が「Journal of General Virology」に掲載されました
2013.2 吉田さんの研究成果が「Archives of Virology」に掲載されました